痛みのメカニズム、仕組みについてお伝えします
- 木原
- 2024年11月15日
- 読了時間: 3分
痛み感じるメカニズムは簡略すると
刺激が入る→神経が信号を送る→脳が感じる→(逃避)行動となります
痛みを改善する場合は
刺激が入るのを防ぐ
痛みを伝える神経の信号を遮断する
脳の感じ方を変える
このいずれかになります
脊髄損傷など神経を切断されたり、神経回路に問題があると痛みを感じなくなります
上手く利用できれば良いですが、痛みの信号自体は必要な信号ですので、痛みを感じないことは問題です
痛みはどこで感じる

痛みのメカニズムとしては痛みを感じる部位は
皮膚(真皮という皮膚の下)、筋膜、骨膜、腱など靭帯、関節(関節包・滑膜・椎間板)などです、
【参考文献】非特異的腰痛はなぜ慢性化しやすいのか?~痛みの神経解剖学の知見より推定される新たな仮説https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspineres/12/6/12_2021-0602/_pdf/-char/ja
骨折をしても中だけの骨折であれば骨膜に傷害がないので痛みを感じないはずです
内臓も同様で内臓の痛みは腹膜や平滑筋という勝手に動く筋肉が伸ばされて痛みがでたり、炎症による化学物質が痛みを感じさせています
例えですが
怪我をしたらその部分から発痛物質が出され、痛みの電車が作成されます
痛みの電車を止める為に止血したり、熱が出て痛みがあることはどこからか発痛物質が出て、それを神経が拾っていますので鎮める為に冷やしたりします
痛みが伝わるメカニズム
次に感じた部位を伝える回路についてです
これは神経の伝導路といいます
痛みの駅から線路が出ているとイメージして下さい
そして脳と脊髄が大きなホームです
脊髄は中間地点です
鍼灸では鍼でこの神経を刺激して脳への感じ方を変えていると言われています
この点では薬でも他の民間療法でもアプローチは大きく変わらないです
痛みの患部に塗薬などで何か塗ったり、飲み薬があっても患部に何かを変えるのではなく、神経の感じ方を変化させています
【参考サイト】疼痛jp
痛みのメカニズムの理解で重要なのは脳が痛みを感じること

痛みを感じるのは脳です
手足の急な痛みは電車でなく飛行機で一気に脳という終点ホームへ一気に飛びます
大脳皮質というところで痛みを感じて
そこから大脳辺縁系というところで感情や
脳は前頭前野と海馬で痛みを過去の記憶と統合されて行動に繋がります
皆さん痛い思いをした瞬間、すぐに腹が立った記憶はありませんか?
痛みと感情が脳で強くリンクしているんですね
逆に大した痛みではなくても、脳が痛いと感じたら痛いのです
臨床で診ていても痛くないだろうと思っても、その人の脳では痛いと感じているのです
ここで電車の話に戻しますと
駅のホームに到着した痛み電車を駅長(脳)が
「これはすぐに修理が必要だ!」
「大したことがないから、そのまま走ろう!」
このように
どのようにメンテナンスするかによって痛みの感じ方も変わります
痛みを良くしようとしても最終的に脳のメカニズムが痛みを正しく認識できているかが重要であると言えます
まとめ
痛みのメカニズムは刺激が入る→神経が信号を送る→脳が感じる→逃避行動となります
田舎の駅から線路があり、痛みという電車が大きなホームに行ったり、戻ったりをイメージしてください
痛みの改善にはこの田舎の駅と電車をそのものを改善するのは難しいです
線路と脳に対してアプローチしていくということが適切だと言えるでしょう
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