頭の抜け毛(ハゲ)の仕組みと対策、頭皮鍼でサポート
- 木原
- 3月1日
- 読了時間: 4分
寒い時期になってきましたが、皆さんいかがですか。
「最近抜け毛が増えた気がする…」「髪のボリュームが減ってきた…」そんな不安を抱えている方も多いでしょう。
私も最近動画撮影をしていて、自分の後ろ姿を見て
「え!?後頭部の髪が抜けてきている・・!」
今まで気にしていませんでしたが、髪は私たちの印象を左右する大切な存在。
だからこそ、抜け毛や脱毛について正しく理解し、対策を知ることが重要ですよね。
というわけで、今回は抜け毛と鍼でできることについてお伝えします。
結論は早めに皮膚科へ行ってお薬をもらいましょうです。
鍼灸はあくまで補助的な役割です。
薄毛・抜け毛に悩んだら皮膚科・美容医療をお勧めします。
1. 髪の成長と脱毛のメカニズム

髪の毛は1日に約100本抜けて、同じくらいの本数が生え変わるサイクルを持っています。これは、毛の自然な生え変わりであり、脱毛とは異なります。
毛の成長は以下のサイクルで行われます。
成長期(前期・後期):5〜6年続く期間で、毛が伸び続ける。
退行期(前期・後期):成長が止まり、毛根が縮小する。
休止期(前期・後期):毛が抜け、新しい毛が生える準備をする。
このサイクルの中で、脱毛処理を行う最適なタイミングは 成長期 です。成長期の毛は毛母細胞が活発に働いており、脱毛処理の効果が最大限に発揮されます。
2. 脱毛の方法とその仕組み
脱毛方法には大きく分けて 光脱毛 と レーザー脱毛 があります。
光脱毛
光脱毛は、毛根の「バルジ領域」に光を当て、毛の再生を抑える方法です。バルジ領域は毛の成長を促す細胞を含んでいるため、ここにアプローチすることで脱毛効果を得られます。エステサロンなどで行われることが多く、痛みが少ないのが特徴です。
レーザー脱毛
レーザー脱毛は、黒い色素(メラニン)に反応するレーザーを照射し、毛根を破壊する方法です。光脱毛よりも強力なエネルギーを使うため、効果が高く、医療機関でのみ行われます。痛みを伴うことがありますが、永久脱毛に近い効果を得られるのが特徴です。
3. 男性型脱毛症(AGA)とその対策
さてここからが本題です。
良く聞くAGAとは
AGAの原因
AGA(男性型脱毛症)は、遺伝やホルモンバランスの影響で起こる脱毛です。以下のメカニズムが関係しています。
テストステロン(男性ホルモン)に 5αリダクターゼ(酵素)が作用する。
これにより DHT(ジヒドロテストステロン) が生成される。
DHTが毛母細胞に影響を与え、毛の成長を妨げる。
AGAの治療方法
AGAの進行を防ぐための治療方法として、以下の薬剤が使用されます。
プロペシア(フィナステリド):Ⅱ型5αリダクターゼを抑制し、前頭部・頭頂部の脱毛を防ぐ。
ミノキシジル(ツゲイン):血管を拡張し、毛の成長を促進する。
ザガーロ(デュタステリド):Ⅰ型・Ⅱ型5αリダクターゼの両方を抑制する。
基本的にはこれらの服薬がメインとなります。
値段は1か月で1万円前後です。
高いとみるか安いとみるかは人次第ですが
完全に抜けきってしまうと植毛しか手出しができなくなるので、私はアリだと思っています。
また、高額な治療法として メソセラピー や HARG療法 などの注射治療もありますが、いずれも10万円以上と費用がかかります。
AGAは 早期治療が重要 です。毛母細胞が完全に死滅してしまうと、植毛以外の対策がなくなります。植毛は髪質が変わり、縮れ毛になりやすいため、できるだけ進行を遅らせることが大切です。
4. 血流を良くすることで育毛を促進

脱毛の原因には ストレス・血流不全・遺伝 があります。特に血流不全は、毛根に栄養が届かず、成長期が短くなる要因になります。
ストレスや睡眠不足 → 成長ホルモンの分泌低下
アルコール摂取 → タンパク質の合成低下
栄養不足 → 毛の材料が不足
これらの問題を解決するには、 血流を改善すること が重要です。
血流を良くする方法
頭皮マッサージ:血行を促進し、毛根に栄養を届ける。
適度な運動:全身の血流を良くし、髪の成長を助ける。
バランスの良い食事:タンパク質・ビタミン・ミネラルをしっかり摂る。
最後に鍼灸による血流改善をおすすめします
鍼治療は血行を促進し、頭皮の毛細血管を拡張する効果があります。
特に 頭皮鍼 は、頭のコリをほぐし、毛根への血流を改善するのに効果的です。AGAの治療と併用することで、髪の成長をサポートすることができます。
髪の健康を守るためには、日々の生活習慣の見直しと、適切なケアが必要です。脱毛対策として、 鍼灸で血流を良くする 方法もぜひ試してみてください。
ただし、鍼灸治療はあくまでプラスαです。
血流をしっかりと促進するのであれば、ミノキシジルを使うべきです。
医薬部外品でも良いですが、医療機関の方が濃度が高いものを処方してもらえます。
ですので、早めに皮膚科へ行ってお薬をもらいましょうです。
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